「あと一品」が売れない… 客単価が伸び悩むお店の共通点とは?
「今日もたくさんのお客さんに来ていただけたな、ありがたい!」
お店が賑わうのは、オーナーとして本当に嬉しい瞬間ですよね。
でも、その一方で、こんなモヤモヤを感じていませんか?
「お客様の数は多いんだけど、なんだか思ったより利益が出ていない気がする…」
「一人あたりが買ってくれる金額(客単価)、もう少し上がらないかなぁ…」
お店の売上を伸ばすためには、「客数を増やす」ことと「客単価を上げる」こと、この両輪が大切です。
もし、あなたのお店の客単価がなかなか伸び悩んでいるとしたら、そこには何か原因が隠れているのかもしれません。
「お客様はたくさん来るんだけど、儲けが少ない気がする…」利益率の悩み
一生懸命働いて、たくさんのお客様に対応しているのに、月末に計算してみると「あれ?思ったより利益が残らないな…」と感じること、ありませんか?
もちろん、原価の高騰など外部要因もありますが、客単価が低いままだと、いくらお客様の数をこなしても、なかなか利益率は上がっていきません。
薄利多売も一つの戦略ですが、できれば一人のお客様にもっと満足していただき、結果としてお店の利益にも繋がるのが理想ですよね。
レジ前で「ついで買い」が起きない…チャンスを逃しているかも?
コンビニやスーパーのレジ前には、ガムやお菓子、電池など、つい手を伸ばしてしまうような商品が置かれていますよね。あれは、まさに「ついで買い(衝動買い)」を狙った戦略です。
あなたのお店のレジ前はどうでしょうか?
お客様がお会計を待っている間、あるいは会計中に、「あ、これも一緒に買っていこうかな」と思わせるような「仕掛け」ができていますか?
もし、レジ周りが殺風景だったり、ただお会計をするだけの場所になっていたりしたら…
貴重な「あと一品」を売るチャンスを、毎日逃してしまっているのかもしれません。
セットメニューや高単価商品、魅力が伝わってない可能性
「お得なセットメニュー、用意してるんだけど、あまり注文されないんだよな…」
「こだわりの詰まった、ちょっと高めの自信作、なかなか売れないんだよね…」
お店としては「これもおすすめしたい!」と思っている商品やメニューが、お客様にうまく伝わっていないケースも考えられます。
- メニュー表が見にくい、分かりにくい
- 商品の魅力や価値が、お客様に十分に伝わっていない
- そもそも、その商品の存在に気づかれていない
など、「伝え方」や「見せ方」に課題があるのかもしれません。
忙しさにかまけて「おすすめ」できていない現実
本当は、お会計の時などに、
「こちらの新商品、とてもおすすめですよ!」
「ご一緒に、デザートはいかがですか?」
と、スタッフから一言添えるだけでも、お客様の購買意欲を刺激できることがあります。
しかし、現実には…
「忙しくて、そんな余裕ないよ…」
「何をどうおすすめしたらいいか、わからないし…」
「なんだか、押し売りみたいに思われたら嫌だな…」
といった理由で、積極的な「おすすめ」ができていないお店も多いのではないでしょうか。
特に、ピークタイムの忙しい時間帯などは、正確に会計をこなすだけで精一杯になってしまいますよね。
客単価アップは「無理強い」じゃない!お客様も嬉しい「提案」が鍵
ここで大切なのは、客単価アップは「お客様に無理やり買わせる」ことではない、ということです。
そんなことをすれば、お客様は不快に感じ、二度と来てくれなくなってしまいます。
目指すべきは、お客様にとって「嬉しい提案」をすること。
- 「あ、そんな組み合わせがあったんだ!試してみようかな」
- 「単品で買うよりお得なら、セットにしてみよう」
- 「そんなにおすすめなら、ちょっと高いけど買ってみようかな」
お客様のニーズに合っていたり、お得感があったり、新しい発見があったり…
そんな「お客様にとってもメリットのある提案」ができて初めて、気持ちよく「あと一品」に繋がるのです。
そして、その「嬉しい提案」をスマートに実現する上で、実は「iPadレジ」が大きな役割を果たしてくれる可能性があるんです!
iPadレジが「客単価アップ」の秘密兵器になる!?その理由と仕組み
「え? iPadレジって、会計を早く正確にするためのものでしょ?」
「客単価アップと、どう関係があるの?」
そう思われるかもしれませんね。
しかし、iPadレジの持つ様々な特徴や機能を活用することで、自然な形でお客様の「欲しい!」を引き出し、客単価アップに繋げることができるのです。
iPadレジは、単なる会計ツールではなく、強力な「販売促進ツール」にもなり得るのです!
理由1:スタイリッシュな画面で「おすすめ商品」を魅力的にアピール!
iPadレジの画面は、従来のレジスターと比べて、大きく、鮮明で、表現力が豊かです。
この画面を、ただ会計のためだけに使うのはもったいない!
- レジ画面の空きスペースに、おすすめ商品の写真や動画を表示する
- 期間限定のキャンペーン情報や、お得なセットメニューを目立つように表示する
- お客様がお会計を待っている間に、自然と目に入るように工夫する
商品の魅力を視覚的に、ダイレクトに伝えることができるため、お客様の「あ、これいいな!」という気持ちを効果的に引き出すことができます。
デジタルサイネージ(電子看板)のような役割も果たせるのが、iPadレジの強みです。
理由2:レジ操作がスムーズだから「提案する余裕」が生まれる!
iPadレジは、タッチパネルで直感的に操作できるため、従来のレジ操作よりもスピーディーかつ正確に会計処理を行えます。
会計作業自体にかかる時間が短縮され、操作ミスへの不安も減ることで、スタッフには「心の余裕」が生まれます。
この余裕こそが、お客様とのコミュニケーションや、「おすすめ」の一言を添える時間を作り出すのです。
「ピッ、ピッ…はい、〇〇円です」
だけの機械的な対応ではなく、
「ピッ、ピッ…〇〇円です。あ、こちらの新商品、もう試されましたか?すごく人気なんですよ!」
といった、プラスアルファの会話が自然にできるようになる。
スムーズなレジ操作が、接客の質を高め、結果的に客単価アップに繋がるのです。
理由3:データ連携で「一緒に買われやすい商品」がわかる!(併売分析)
高機能なクラウドPOSシステムの中には、「どの商品とどの商品が一緒に買われることが多いか?」を分析してくれる「併売(へいばい)分析」機能を持つものがあります。
例えば、
- 「コーヒー」と「ドーナツ」がよく一緒に売れている
- 「シャンプー」を買う人は、「コンディショナー」も一緒に買う確率が高い
- 「Tシャツ」と「ソックス」の組み合わせ購入が多い
といったデータが分かれば、
- より効果的なセットメニューを考案できる
- 関連商品を近くに陳列する、といった売り場作りのヒントになる
- 的確な「合わせ買い」のおすすめができるようになる
データに基づいた提案は、お客様にとっても「なるほど!」と思える説得力がありますよね。
理由4:顧客情報と連携!「このお客様へのおすすめ」が見えてくる?(※顧客管理機能)
もし、iPadレジが顧客管理機能と連携しているなら、さらにパーソナルな提案が可能になります。
お会計時に会員証などを提示してもらえば、
- そのお客様の過去の購入履歴
- よく購入する商品の傾向
- 前回の来店日
といった情報が、レジ画面に表示される場合があります。(※システムの機能によります)
「〇〇様、いつもありがとうございます!前回お好きだった△△の、新しい味が出ましたよ!」
「こちらの限定商品、〇〇様のお好みに合うかと思いますが、いかがですか?」
お客様一人ひとりに合わせた、「あなただけへの特別なおすすめ」は、お客様の心を掴み、購買意欲を高める強力な武器になります。
理由5:省スペースだから「レジ横物販コーナー」が充実させられる!
iPadレジは本体が非常にコンパクト。
従来の大きなレジスターが占めていたスペースが、まるまる空くことになります。
この空いたスペースを有効活用しない手はありません!
- レジ横に、小さな物販コーナーを設ける
- 衝動買いしやすい、比較的手頃な価格帯の商品を置く(お菓子、雑貨、ケア用品など)
- 季節ごとやイベントごとに、置く商品を変えてみる
お客様がお会計を待つわずかな時間に、魅力的な商品が目に入れば、「あ、これも」と手が伸びる可能性が高まります。
iPadレジの省スペース性が、新たな販売機会を生み出すのです。
iPadレジは会計ツールじゃない!「販売促進ツール」としての可能性
このように見てくると、iPadレジは単に会計処理を効率化するだけでなく、
- 商品の魅力を伝える
- 提案のきっかけを作る
- データに基づいた戦略を立てる
- 販売スペースを生み出す
といった、多角的な「販売促進」の機能を持っていることがわかります。
この可能性を最大限に引き出すことが、客単価アップを実現するための鍵となるのです。
明日からできる!iPadレジ周りの工夫&接客術で「もう一品」を引き出すコツ
「iPadレジが客単価アップに繋がりそうなのはわかったけど、具体的に何をすればいいの?」
ここでは、明日からでも試せる、iPadレジ周りの工夫と接客術のコツをご紹介します!
コツ1:【画面活用】レジ画面に「今月のおすすめ」や「セットメニュー」を表示!
iPadレジの待機画面や会計画面の一部に、おすすめ商品やキャンペーン情報を画像付きで表示する設定をしてみましょう。(※POSシステムのカスタマイズ機能によります)
お客様が自然と目にする場所に、魅力的な情報が表示されていれば、「これは何だろう?」と興味を持ってもらえたり、「あ、このセットお得だな」と気づいてもらえたりする確率が高まります。
スタッフが口頭で説明する手間も省けますね。
コツ2:【レジ横活用】iPadレジの横に、思わず手が伸びる「ちょい足しアイテム」を厳選配置!
iPadレジで生まれたレジ横のスペース。ここに置く商品は、「厳選」することが大切です。
- お店のコンセプトに合ったもの
- 比較的手に取りやすい価格帯のもの
- メインの商品と関連性のあるもの
- 季節感のあるもの
などを意識して選び、魅力的にディスプレイしましょう。
ゴチャゴチャ置きすぎず、スッキリと見せるのがポイントです。「つい、手に取ってみたくなる」ような空間を目指しましょう。
コツ3:【データ活用接客】「〇〇とご一緒に、こちらの△△も人気ですよ!」魔法の一言
POSレジの併売分析データなどを参考に、「一緒に買われやすい組み合わせ」を把握しておきましょう。
そして、お客様がどちらか一方の商品を選んだ際に、
「〇〇(購入しようとしている商品)とご一緒に、こちらの△△(一緒に売れることが多い商品)も大変人気ですよ!」
と、データに基づいたおすすめをしてみましょう。
「人気なんですね」「よく一緒に買われるんですね」という情報は、お客様の購入を後押しする効果があります。
コツ4:【セット提案】「単品よりお得ですよ!」魅力的なセットメニューをスマートに提示
お得なセットメニューがある場合は、そのお得感を具体的に伝えることが重要です。
iPadレジの画面に分かりやすく表示するだけでなく、口頭でも、
「こちらのセットですと、単品でご注文いただくよりも〇〇円お得になりますよ!」
と、具体的な金額を添えておすすめしてみましょう。
iPadレジでセット商品の登録や割引計算が簡単にできるので、スタッフも自信を持って提案できます。
コツ5:【アップセル提案】「プラス〇円で、もっと満足できますよ!」価値を伝えるトーク術
お客様が選んだ商品よりも、ワンランク上の商品やオプションをおすすめする「アップセル」。
これも客単価アップに有効な手法ですが、押し付けがましくならないように注意が必要です。
ポイントは、「価格」ではなく「価値」を伝えること。
「プラス〇円になりますが、こちらのコースの方が、食材にこだわっておりまして、よりご満足いただけるかと思います」
「こちらのプランにアップグレードされますと、〇〇といったサービスもご利用いただけますよ」
iPadレジの画面で、上位商品の写真や特徴を見せながら説明すると、より説得力が増しますね。
コツ6:【顧客情報活用】「〇〇様、前回お好きだった△△、新しい味が出ましたよ!」特別感を演出 (※顧客管理機能)
顧客管理機能を使っているなら、ぜひお客様の名前を呼んで、過去の購入履歴に基づいたパーソナルなおすすめをしてみましょう。
「〇〇様、いつもありがとうございます! 前回お好きだっておっしゃっていた△△ですが、実は新しいフレーバーが出たんですよ。よろしければお試しになりませんか?」
「自分のことを覚えてくれている」「自分の好みに合った提案をしてくれる」
こうした「特別扱い」は、お客様の心を強く掴み、お店への愛着(ロイヤリティ)を高めます。それが、結果的に購入に繋がることも少なくありません。
コツ7:【トレーニング活用】おすすめトークの練習や商品知識の確認にもiPadを活用?
iPadレジに搭載されている(かもしれない)トレーニングモードや、商品情報を詳しく見られる機能を活用して、スタッフの接客スキル向上に役立てることも可能です。
- おすすめ商品のトークスクリプトを登録しておき、空き時間に練習する。
- お客様に質問された際に、すぐにiPadで商品の詳細情報を確認して答える。
iPadを「接客力向上ツール」としても活用してみましょう。
コツ8:【クーポン活用】「次回〇〇円引き」で次の購入意欲も刺激!(※機能による)
お会計時に、「次回ご来店時に使えるクーポン」をレシートに印字したり、アプリで発行したりする機能も有効です。(※POSシステムの機能によります)
「今日、あと一品買って〇〇円以上になれば、次回使えるクーポンが発行されますよ!」
といった声かけは、今回の客単価アップだけでなく、次回の来店促進にも繋がる一石二鳥の施策です。
客単価アップがもたらす「嬉しい変化」!お店もお客様もハッピーに
iPadレジを活用した客単価アップの取り組みは、お店にとってはもちろん、お客様やスタッフにとっても、嬉しい変化をもたらします。
売上・利益率が向上!少ない客数でもしっかり儲かるお店へ
客単価が上がれば、同じ客数でも売上と利益率は向上します。
これは、人口減少や競争激化により、新規顧客の獲得が難しくなっている時代において、非常に重要な意味を持ちます。
少ないお客様でも、しっかりと利益を出せる「筋肉質な経営体質」を作ることができます。
お客様の満足度もアップ!「良い提案してもらえた!」という嬉しい体験
無理強いではない、お客様のニーズに合った「嬉しい提案」は、お客様にとっても「良い買い物ができた」「新しい発見があった」というポジティブな体験となります。
「あのお店に行くと、いつも何か良い提案をしてくれる」
そう感じてもらえれば、お店への信頼感や満足度はさらに高まるでしょう。
スタッフの提案力・接客スキル向上!自信とやりがいにも繋がる
お客様に「ありがとう、それにしてみるよ!」と言ってもらえた時、スタッフは大きな喜びと達成感を感じます。
iPadレジのサポートを受けながら、データに基づいた提案を繰り返すことで、スタッフの提案力や接客スキルは自然と向上していきます。
それは、スタッフ自身の成長と自信、仕事へのやりがいにも繋がるはずです。
データに基づいた提案だから「押し付け感」なく、自然に受け入れられる
勘や思い込みではなく、「データによると、これがおすすめです」「多くのお客様が、このように組み合わせています」といった提案は、客観性があり、お客様も納得しやすいものです。
「お店の都合で売りつけられている」という印象を与えにくく、自然な形で受け入れてもらいやすいでしょう。
iPadレジは、使い方次第で、お店の客単価をアップさせる強力な武器になります。
ぜひ、今回ご紹介した工夫やコツを参考に、あなたのお店でも「あと一品」を引き出す魔法を試してみませんか?
きっと、お店もお客様も、もっとハッピーになれるはずです!
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